CIVICは速く或るべきでは無い
次期シビックが出るそうですね。人気の車種ということで盛り上がってるようですが、個人的には盛り下がっています。なぜなら一番盛り上がっているのはお値段だからです。
というか、お値段もなにも装備盛りすぎです。シビックだのインテグラだの、人気があるのは軒並みTypeRで、TypeSとか正直一度も見たことありません。そもそも近所ではあまり見かけませんね。ちょっと前まで、87年式あたりのシャトルシビックがいましたが、いなくなりました。たまに何か勘違いしたシビックがいるぐらいでしょうか。インテグラはまだ見ます。DC5の前期型しか見たことないですけど。
たぶん長い年月が経ち、ホンダさんはシビックを何か勘違いして作っているのではないだろうか。最近の高級路線のシビックを見るたびにそう思えてなりません。
じゃあ、昔のCIVICがどんな車だったか思い出してみよう。
ホンダのカタログから引っ張ってきた、これが初代CIVICである。
見てお気づきだと思うのだが、現行シビックとは全く逆方向を向いて開発された車である。並みはずれたパワーも可変バルブタイミング機構もない代わりに、発売された後からCVCCという機構が追加された。
CVCCを僕の口から説明するのはとっても難しいので、CVCCについて詳しく知りたい方はこんなところで鼻くそほじくってないではやくホンダさんの技術ページでも見てきてください。
ザックリ言うと、通常のシリンダーの上部にもう一つ、副燃焼室を設けている。どこにあるかと言うと、本来であれば吸気バルブが据わっている部分で、吸気ポートは副燃焼室の上の小さいものと、排気バルブと隣り合って通常の大きさのものがある。通常、副燃焼室がある部分には吸気ポートがあり、吸気と排気が直線上に無いこのエンジンは一見、不効率に思える。そのためヘッドの外観はとてもいびつである。これにより燃焼を促進させ、希薄燃焼でも安定して爆発できるようにしたエンジンだ。ということで、これでは何を言っているかわからないので、燃焼行程を順にみていく。
大前提として、このエンジンは4ストローク1サイクルエンジンだ。
まずは吸気行程。燃焼室、副燃焼室のそれぞれのバルブが開き、2つの吸気ポートから混合気が入る。混合気はそれぞれ異なるキャブレターを経由しており、混合器の比率が違う。副燃焼室は濃く、燃焼室は薄い混合気が供給される。
圧縮行程。特に変わったところはない。
膨張行程。プラグでガソリンに点火する。・・・?
副燃焼室の濃い混合気に着火。燃焼し・・・おっとおおおお!?
なんだこれはああああああああ!!!!!
副燃焼室内の爆発で、高温になったガスが燃焼室に流れていく・・・・!?
ダニィ!?
副燃焼室の爆発で燃焼室に着火だとおおおおおおおおおお!?
今の発言にCVCCのすべてが詰まっています。
身もふたもなくホンダのページから引用すると、副燃焼室で燃焼した火炎がトーチノズルを通して主燃焼室に噴流となって噴出すると、主燃焼室内に渦流を起こし、エンジンの燃焼速度を早める作用をすると、希薄混合気でも安定した着火性能を発揮できる。それがCVCC・複合渦流調速燃焼なのだ!
こんなクッソ面倒なシステムを導入したのには当然理由がある。
1970年のアメリカでは、マスキー法と呼ばれる厳しい排ガス規制があったそうな。
アメリカに排ガス規制があった時代があったんだぜええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ知らなかっただろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
俺も初めて知ったぜええええええええええええええええええええええええ!!!!!
半分嘘です。ちなみに内容は現代から見ても無茶苦茶で、
・1975年以降の車両のCO,HCの排出量を従来の1/10とする。
・1976年以降の車両のNOXの排出量を従来の1/10とする。
当時は環境汚染がとにかくひどく、早急な対策を取らなければならないのは理解できる。だが、この条件は企業にとって殺害予告以外の何物でもなかっただろう。
各メーカーが触媒で、性能をダウンしつつも何とか乗り切ろうと工夫していた時期、本田宗一郎が率いるホンダが提案した一つの解決策が、CVCCというわけだ。
ちなみにただCVCCを搭載するだけでは、減少するもHC基準値だけはクリアできなかった。主・副燃焼室の燃料の供給方法で規制をクリアした。
何ですかこの、燃焼室に対して1キャブの癖に、各気筒の同調とって燃費が良くなったみたいなやり方は。
改めてCVCCをザックリ言うと、低燃費、低公害のエンジンシステムである。当時としてはかなりの低燃費であるリッター13kmを記録し、アメリカで昔ながらのでかいアメ車を博物館送りにした、悪名高きクラッシクカーの敵である。
つまりは、従来のCIVICは今のシビックの様なパフォーマンス重視の車ではなく、いかに環境にやさしく、手ごろな足として受け入れられるかを考えて作られた車だったのである。CIVICとは大衆・市民という意味である。
つまり、CIVICを正当進化させるとこのような姿になるであろう。
大衆車は家庭事情に合わせて「FIT」していくものである。
i-VtecとIMAによる低公害化と燃費の向上、過不足なく平凡なパワー、小型軽量で収容力のあるボディ、お求め安い価格帯、トランスミッションがポンコツ。
FITの特徴は、かつてCIVICが目指したものの集大成だったのだ。
現行シビックは確かに魅力的ではあるが、シビックかどうかと聞かれると困る。
CIVICと同意義語だからね。
Volks(大衆)のワーゲンなんだから。
だったら、対抗するシビックは文字通りCIVIC向けでなくちゃ。
というか、お値段もなにも装備盛りすぎです。シビックだのインテグラだの、人気があるのは軒並みTypeRで、TypeSとか正直一度も見たことありません。そもそも近所ではあまり見かけませんね。ちょっと前まで、87年式あたりのシャトルシビックがいましたが、いなくなりました。たまに何か勘違いしたシビックがいるぐらいでしょうか。インテグラはまだ見ます。DC5の前期型しか見たことないですけど。
たぶん長い年月が経ち、ホンダさんはシビックを何か勘違いして作っているのではないだろうか。最近の高級路線のシビックを見るたびにそう思えてなりません。
じゃあ、昔のCIVICがどんな車だったか思い出してみよう。
ホンダのカタログから引っ張ってきた、これが初代CIVICである。
見てお気づきだと思うのだが、現行シビックとは全く逆方向を向いて開発された車である。並みはずれたパワーも可変バルブタイミング機構もない代わりに、発売された後からCVCCという機構が追加された。
CVCCを僕の口から説明するのはとっても難しいので、CVCCについて詳しく知りたい方はこんなところで鼻くそほじくってないではやくホンダさんの技術ページでも見てきてください。
ザックリ言うと、通常のシリンダーの上部にもう一つ、副燃焼室を設けている。どこにあるかと言うと、本来であれば吸気バルブが据わっている部分で、吸気ポートは副燃焼室の上の小さいものと、排気バルブと隣り合って通常の大きさのものがある。通常、副燃焼室がある部分には吸気ポートがあり、吸気と排気が直線上に無いこのエンジンは一見、不効率に思える。そのためヘッドの外観はとてもいびつである。これにより燃焼を促進させ、希薄燃焼でも安定して爆発できるようにしたエンジンだ。ということで、これでは何を言っているかわからないので、燃焼行程を順にみていく。
大前提として、このエンジンは4ストローク1サイクルエンジンだ。
まずは吸気行程。燃焼室、副燃焼室のそれぞれのバルブが開き、2つの吸気ポートから混合気が入る。混合気はそれぞれ異なるキャブレターを経由しており、混合器の比率が違う。副燃焼室は濃く、燃焼室は薄い混合気が供給される。
圧縮行程。特に変わったところはない。
膨張行程。プラグでガソリンに点火する。・・・?
ところでこのエンジン、プラグは副燃焼室にしかない。
副燃焼室の濃い混合気に着火。燃焼し・・・おっとおおおお!?
なんだこれはああああああああ!!!!!
副燃焼室内の爆発で、高温になったガスが燃焼室に流れていく・・・・!?
ダニィ!?
副燃焼室の爆発で燃焼室に着火だとおおおおおおおおおお!?
今の発言にCVCCのすべてが詰まっています。
身もふたもなくホンダのページから引用すると、副燃焼室で燃焼した火炎がトーチノズルを通して主燃焼室に噴流となって噴出すると、主燃焼室内に渦流を起こし、エンジンの燃焼速度を早める作用をすると、希薄混合気でも安定した着火性能を発揮できる。それがCVCC・複合渦流調速燃焼なのだ!
こんなクッソ面倒なシステムを導入したのには当然理由がある。
1970年のアメリカでは、マスキー法と呼ばれる厳しい排ガス規制があったそうな。
アメリカに排ガス規制があった時代があったんだぜええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ知らなかっただろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
俺も初めて知ったぜええええええええええええええええええええええええ!!!!!
半分嘘です。ちなみに内容は現代から見ても無茶苦茶で、
・1975年以降の車両のCO,HCの排出量を従来の1/10とする。
・1976年以降の車両のNOXの排出量を従来の1/10とする。
それは無理だよ
当時は環境汚染がとにかくひどく、早急な対策を取らなければならないのは理解できる。だが、この条件は企業にとって殺害予告以外の何物でもなかっただろう。
各メーカーが触媒で、性能をダウンしつつも何とか乗り切ろうと工夫していた時期、本田宗一郎が率いるホンダが提案した一つの解決策が、CVCCというわけだ。
ちなみにただCVCCを搭載するだけでは、減少するもHC基準値だけはクリアできなかった。主・副燃焼室の燃料の供給方法で規制をクリアした。
何ですかこの、燃焼室に対して1キャブの癖に、各気筒の同調とって燃費が良くなったみたいなやり方は。
改めてCVCCをザックリ言うと、低燃費、低公害のエンジンシステムである。当時としてはかなりの低燃費であるリッター13kmを記録し、アメリカで昔ながらのでかいアメ車を博物館送りにした、悪名高きクラッシクカーの敵である。
つまりは、従来のCIVICは今のシビックの様なパフォーマンス重視の車ではなく、いかに環境にやさしく、手ごろな足として受け入れられるかを考えて作られた車だったのである。CIVICとは大衆・市民という意味である。
つまり、CIVICを正当進化させるとこのような姿になるであろう。
i-VtecとIMAによる低公害化と燃費の向上、過不足なく平凡なパワー、小型軽量で収容力のあるボディ、お求め安い価格帯、トランスミッションがポンコツ。
FITの特徴は、かつてCIVICが目指したものの集大成だったのだ。
現行シビックは確かに魅力的ではあるが、シビックかどうかと聞かれると困る。
インテグラじゃん?
というわけで、シビックTypeRを作るんなら、ダウングレードして名前通りのシビックもきちんと揃えていただきたい。どうもフォルクスワーゲンのゴルフGTIをライバル視しているようだが、ゴルフはピンからキリまで数多くのバリエーションがあるので、むしろこっちがCIVICであるといえるだろう。CIVICと同意義語だからね。
Volks(大衆)のワーゲンなんだから。
だったら、対抗するシビックは文字通りCIVIC向けでなくちゃ。
Civilitiy car(礼儀正しい車)
に、なるんだよ。
に、なるんだよ。