XZ400にどこまで乗れるかブログ

XZ400のレストアができそうなブログです。

StoreMI 使用レポート

最近はXZ400の部品を買い込んでおります。これは部品置き場をいっぱいにしてやらざるを得ない状況まで自分を追い込むことで無理にでも修理を進めようという算段です。
 
パァン!(ガラスの♡)
 
年末のコンピウタ様改造の主目的(大嘘)ですが、Store MIというソフトを使用したかったのが9割くらいを占めていました。実験結果をまだ上げて自慢してなかったので、今更ながらペチャクチャおしゃべりしてみたいと思います。

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(初心者特有の画面直撮り)
これが何かというと、HDDの読み書き速度を、近年流行りのSSDと比べて遜色無いよう、SSDをキャッシュとして使いうわべの速度を上げようとする一つの方法です。前Intel環境の時に試したSRTと目的は同じです。ただ方法はちょっと違います。

SSDをキャッシュに使うという意味がよくわからないと思いますが、実はドライブには読み書きが得意なデータと、できれば避けたい苦手なデータというものがあります。それは簡単に言うと、デカイデータと小さいデータです。塊を読み書きする分にはそこそこ速いのですが、小さなデータをたくさん読み書きするのは基本的に苦手です。これはHDDもSSDも同じですが、SSDの方が速いのでストレスを感じにくいだけです。
そこで、細かいデータを一時的に処理速度の速いSSDに格納し、ユーザー気づかれない間にコッソリHDDに書き込みます。これで見てくれの書き込み速度は速くなります。さらに、よく使うデータとそうでないデータを分析し、よく使うデータをSSDに格納したままにすれば読み込み速度はグンと上がります。これがおおよそSSDをキャッシュに使用する高速化ソフトの動作です。(適当に言ったので間違ってても許して♡)

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で、これがシステムディスクのHDDの速度です。機種はseagate ST2000DM008
シーケンシャル読み書き速度はHDDにしてはかなり高速な部類です。ところが問題のランダム読み書き速度。秒間1MBに満たない遅さです。先ほどの説明に当てはめると、シーケンシャル速度が大きいデータ、ランダム速度が小さいデータになります。
10年前のXPとかの時代はこれで何の問題もなかったのです(むしろ最速と謳われた時代)が、昨今のソフトウェアは平気で3GB~5GBいく時代です。これでは常用はおろかインストールの遅さはシャレになりません。

あっ(唐突)前回、視聴者の年齢層を気遣って雫ちゃんを画面から除外したら、編集者がどこからともなく現れた不審な人物によって殺害されるという凄惨な事件が起こりましたね・・・。
何やっても裏目に出るときは裏目に出るんだなぁ(棒)

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次にマゼマゼするSSDの速度です。ADATA SP900 64GB
初期に出たSSDな上、当時としてもローエンドの商品で、今の超えた感覚で見れば
低スぺもいいとこです。ただそれはシーケンシャル読み書きに対する感想で、ランダム性能に関してはそこそこ通用するレベルだと思います。理論上はHDDの100倍の速度で動作するはずなので、十分高速化すると思います。

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それではソフトをインストールしてAMDドライブを錬成します。
SlowDriveにHDD、FastDriveにSSDを設定します。管理人はシステムドライブを高速化するので、SlowDriveは最初からチェックが入っています。

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登録後しばらくすると再起動して、もともと設定していたパーティションが消されてドライブが統合されます。コマンドでバババーッ!と動くのでビビります。

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統合後のタスクマネージャーの画面です。もともとのドライブとは別に、AMD T00 StoreMIという仮想ドライブが出来ます。容量もほぼ合計されます。
IntelのSRTがあくまでもSSDをキャッシュ専用にし、HDDを主体として高速化するのに対し、AMDのStoreMIは2つのディスクをいっしょくたにして仮想ドライブを作ってしまうという動き方をします。
それでもRAIDを組んだ時みたいに、完全に同一のディスクとして認識するわけではなく、物理的な接続は残してデータのやり取りだけ仮想でしてるみたいな中途半端な状態になります。

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その利点としては統合後も個別に診断できる点です。こういったドライブを統合することによって高速化する場合、必ず付きまとう「相方がいつ壊れるか心配」問題が軽減されています。RAIDを組むとSMART情報が読み込めないのでエラーになり、SRTを利用した場合もあくまでRAIDを組むので、SSDの情報が読み込めなくなり、存在が無かったことにされます。その点、StoreMIはディスクの状態が確認できるので、もちろん大前提としてバックアップや日頃の点検は必要ですが、突然ぶっ壊れて再起不能になるというケースは限られたものになります。

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効果としては微妙です。シーケンシャル読み書き速度がそれぞれ10MB/s悪化してます。ランダム読み書き速度は改善がみられます。高速化の初期段階だと、ユーザーがどのデータをよく使うのか分析が進んでおらず、キャッシュに溜め込んでおくデータを判断できない為、HDDからの読み出しが大半で速度が低下しているものを思われます。逆に言えば、ソフトによって手が加えられていない純粋な性能という事でもあります。

しかしながらStoreMIにはこれまでの高速化機能にはない画期的な機能があります。
キャッシュにRAMを巻き込んで高速化することができます。

これまでRAMを巻き込んだ高速化と言えばRAMディスクでした。RAM上に仮想ドライブを作って、消えても問題ないシステムページファイルをRAMで処理させ、HDDへのスワッピングをなくし高速化するものです。問題は、スワッピングはRAM容量が足りていない場合に仕方なく行うものです。RAM容量が少ない、あるいはOSによって認識されない場合に有効ですが、僕のマシンみたいに16GBも24GBもRAMを積んでるバカマシンでは無意味な対処方法です。

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RAMの併結・切離しはStoreMI上で簡潔・短時間にて行うことができます。
ではRAMを巻き込んだ場合の速度も見てみましょう。

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読み込み速度がちょっとおかしいことになってます。
最近はやりのNVMe接続のSSDと同等かそれ以上の読み込み性能です。ランダム性能でもこの読み込み速度は驚異的です。さすがRAMです。
対して、書き込み速度はほとんど変わりませんでした。書き込みに関しては。どうしても物理的に書き込まなければならないのでHDDに依存した速度まで落ちるのでしょう。SSDでどこまで引き上げられるかがミソになってくると思います。

StoreMIのいいところは、システム高速化にありがちなクソめんどくさい手順を、限りなく安っぽいUIで全くストレスなく行えることです。
当然ですが、SSDはいいものを使いましょう。ってことだけです。




これが年始の話。
SSDは交換する予定で、新しいSSD仕入れました。
実は本当は今のままで十分だったため、交換する予定はないと思っていたのですが、ゲスな好奇心とちょっとした手違いで2種類のSSDを買ってしまいました。

KingDianのM.2SSD 64GB
キャッシュ目的で買ったのですが、M.2にはNVMe接続で超高速に動作するものと、従来通りのSATAⅢ接続で普通の速度の奴と2種類あるのを買ってから知り、勝ったものはSATAⅢ接続かもしれないと思って焦ってます。

もう一つは、Samsung SSD 830  128GB
これはヤフオクで手に入れた中古品です。母親の壊れかけのノーパソの救済処置として256GBのSSDを買おうと思って、ダメだと思って128GBにも入札したら両方買ってしまったというヤフオクあるあるをしてしまいました。
キャッシュの容量は多ければ多いほどいいし、SSDはデータ容量、特に物理歴なメモリチップの枚数が増えるほど、メモリチップ1枚当たり書き込み容量が減るので高速化します。

とりあえず両方つくので比較して、高速な方をキャッシュに採用します。
必然的にSSDは2枚余ります。(古い64GBか128GB。M.2は他に使い道がない)
どうなるかは次回の更新をお楽しみに。