XZ400にどこまで乗れるかブログ

XZ400のレストアができそうなブログです。

パッキンゴム宮殿設立

XZ400ゴム部品は当然劣化してます。一番いいのは新品に交換することです。残念ながら車種固有の部品については廃盤になってます。
という訳で劣化したゴムを無理矢理再利用せねばなりません。少し前にシリコングリスをゴムに塗ると柔軟性が戻ると書かれた記事を見かけたので、それを応用してみます。

ゴムはプラスチックのような ポリマー分子の間に配合油を混ぜることで、柔軟性や可塑性を持たせています。これが経年劣化で油分を失うと、柔軟性を失い、硬化や亀裂の原因になります。パラフィン系油が主に配合油に使用されますが、それはなかなか手に入らないし、配合の仕方も素人では分からないのでしません。

いや、出来るかもしれませんよ?パラフィン系油って要はロウのことなので、ろうそくを溶かしてその中にゴムを入れてグツグツじっくり煮込めば新品のゴムに戻るかも知れません。
ただし鍋一個をゴム臭くするので家族からは当然嫌われます。やめた方がいいです。

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大きめのタッパーと謎の白い液体を用意します。あ”っ・・・、ふぅ・・・・・。

液体の正体はクレポリメイトです。ゴムやタイヤ、プラスチックの保護に最適な他、シリコーンオイルが含まれているので、これがゴムに染み込むことを期待して選びました。タイヤワックスとかでも代用できると思いますが、安い油性はゴムを劣化させるとのことなのでやめた方がいいでしょう。
スーパークレポリとか試したいんですが、こっちと何か違いはあるでしょうか。

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まずはKeiの右フォグランプ。破損してグラグラしているフォグランプの交換用です。今のままでの問題なく使えますし、バンパー外すのめんどくさいんですが、いずれ交換しなければ車検に通りません。

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エアベントみたいなパーツを実験に使います。表面に油分が付き、劣化したタイヤみたいになってます。これを一晩クレポリの海に浸します。

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出てきたものがこちら。やらかい状態の部品なので、柔軟性が戻ったとは言いにくいですが、無理に変形させても亀裂など入らず追従し、元の形に戻ります。表面の油も取れ、代わりにクレポリの油分がゴムを黒光りさせています。

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ではこれはどうでしょう。XZ550キャブの完全硬化したドレンホースです。表面こそ綺麗ですが、ゴムだった面影はありません。これではホースとして機能しませんので、何とかならないか願いを込めます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ダメです。
修理に神頼みは禁物です。
耳を失ったり指を4本切る羽目になります。


完全に硬化したプラッチックや、摩耗や亀裂により物理的に破損したゴムは当然修復できません。
ですが、完全に硬化しきってないゴムや、茶色く変色したゴム、紫外線を浴びて白くなったゴムには効果があります。

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使えそうなので、実際にXZ400タンク周りのパッキンも試してみます。
こんな感じに一夜漬け。

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白くなったゴムの色は戻りませんが、柔軟性は復活してます。ベルトみたいな伸びる奴にも効果的ですね。これらバイクに使われるゴム部品は、輪ゴムみたいに伸ばして使ったりはしないので、こんな方法でもある程度は復活できるのかもしてません。
かなり綺麗になりますよ。残った液体は汚れを吸収して茶色くなり、汚れが沈殿します。液量も減ってます。可能な限り蓋をしているので、蒸発して減っているのではなく、ゴムに浸透して減っているのだと考えています。

是非実験してみてはどうでしょう。