XZ400にどこまで乗れるかブログ

XZ400のレストアができそうなブログです。

テトラクールタワー CR-3修理の裏技

当ブログでは、バイクと全く関係ないことも記事にしており、とうとうステップワゴン部が独立しました。
今回は熱帯魚クーラー、テトラ クールタワー、CR-3のリペア記事です。

イメージ 1

エビ用です。ルリーシュリンプが増殖する中、真夏に一番起こってはいけない系の故障です。
ファンが止まりました。

イメージ 2

上から数えて、1は正常、2は完全に沈黙しています。3は回ってはいるものの、カタカタ音がします。
水温は28度を指しています。ファンの排熱も、低温やけどしそうなほど高温です。

レッドビーなら死んでた。

ではバラします。
実は、もう開けたことはあります。埃掃除とグリス塗り替えをしました。ただし、その時は片面だけ塗り替えた気がするので、熱交換がうまくいっていないことも、温度上昇の原因かもしてません。

イメージ 3

イメージ 4

ファンのゴムとカバーを外します。

イメージ 5

結論から言うと全て寿命でした。
1は動作はするものの回転させると違和感あり、2は指で動かすのがやっとで回りません。3は回転部に段がついていて停止寸前でした。

ファンはさておき、グリスの状態を確認します。

イメージ 6

あ~、やっぱりこちら側にもグリスが塗られていました。前回は気づきませんでした。クッションは2番目のもはちぎれて写真の様に残ってしまいます。そのまま組みつけましたが、次開ける際は、同じ厚さのマットを切り出さなければ・・・・。

グリスはGC EXTREMEを使います。管理人お気に入りです。熱伝導率が公表されてないので忘れられがちですが、とても高性能で、管理人のPCにも使っています。4570Kと、Z87 Gaming GD65のチップにも。あと、ギャラ玄GTX770にも使いました。

無駄に高性能なPCつくってんなこいつ。なに?保証?全部中古だよ。元々は3570KとZ77 OC Formulaだった。でも合わなかったね。

イメージ 7

PC自慢してんじゃねぇ!いいだろオォン!?

イメージ 8

前のシルバーグリスがなかなか取れません。GS-77010です。無水アルコールをもってしてもぜんぜん取れません。まずった。

グリスアップの次はいよいよファン交換です。
ネットの情報を頼りに、外形が92mmのハウジング、定格は12V0.20A、回転数は2000回転以上を探しました。
GELIDつながりでPC用ファンでもいいのですが、サイレント仕様では冷えないかもしれません。マルツで見つけた
一番安い奴を買いました。3っつ全部不調なので、全交換を想定して正解でした。

イメージ 9

DCファン特有の、停止時にカクッカクッと止まる動きは、以前のファンにはありません。
ちな、スペックはこちらです。ちょっとパワーアップしました。

イメージ 10

ネクターが違うので、途中で切ってつなぎ合わせます。はんだ付けは必要ないでしょう。裸線を捩じって合わせ、ビニテでそれぞれを絶縁、もう一回両方をビニテで固く縛りつけます。
回転数計の黄色線は、根元から撤去です。

イメージ 11

試運転も良好です。若・・・干?うるさいです。

イメージ 12

おーいいねー。仕事してんね~。
排熱はあまり感じません。グリスアップも効果大かな?

イメージ 13

・・・原因がわかりました。
テトラクールタワーは、シリーズ展開の都合上、内部の規格を共通にするために、主制御盤、ペルチェ素子、ファンを3つ合わせ、1つの冷却ユニットとしています。CR-1はそれが1つ、CR-2なら2つ、CR-3なら3つ、それに伴い、筐体は縦に伸びていきます。重要なのは、温度センサーもそれぞれ3つで、それぞれが個別に制御しているので、冷却性能に個体差があるわけです。
交換してからも、真ん中のファンだけが高速回転し、ほかの2つは出力が下がっていました。これは、真ん中だけ冷却開始温度が低く、ずっと負荷がかかっている状態でしょうか。高速回転するファンは、それだけ寿命が縮みます。真ん中だけ壊れているたはそれでしょう。

イメージ 14

今回の経費。

イメージ 15

PCのケースファンなら1個分のお値段です。これもPCファンですが。
GC-EXTREMEも決して高いグリスではありません。ただし、保証は効かなくなるのでそこだけは勘弁してください。うちのはもう古いので・・・。